蝉の思い出

くまぜみくん

って、朝お店についたら、駐車場の前にあるザクロの飛木(高さ2mくらい)に蝉さん。

クマゼミです。

大昔(太古ではない)富士宮市浅間神社に白くて長い網をかなり長い竹竿に付けて夏になると蝉取りに行きました。
昼間はアブラゼミが鳴きまくって少し森に入るとツクツクボウシ、ニンニンゼミ、夕方になるとヒグラシが「カナカナカナ・・」夏は蝉に始まり蝉に終わる感じでした。

早起きは苦手で、友達が捕まえた蝉の幼虫がかっこ良くて欲しかったけど「抜け殻」で満足してた。

大人になり(あまりなれてない)隣町の富士市に来てはじめて昆虫事典以外でクマゼミを発見しました。
富士宮市の標高は富士市より70〜80m高いだけなのにクマゼミなんて鳴き声をきくだけでラッキー!てな感じだった。

富士市では午前中、激しくクマゼミが鳴きまくり、午後からアブラゼミがざわざわと、だけどツクツクボウシが少ない。
自宅のそばを歩いていた幼虫を彼女が見つけ部屋に連れてきて子供たちと羽化の様子をジックリと眺めたのもそんなことを感じていた頃。
真っ黒で鎧のような艶やかなボディーと透き通る大きな羽が仕上がると、大きな声で鳴き始め2階の窓から飛び立った。

それから一週間後、その部屋にクマゼミが飛び込んできて亡くなった。
そのクマゼミがあいつかどうか分からないけれど、子供たちは「帰ってきたね」と信じているらしい。